- 2021年4月6日
【解説】サンプルサイズ (n) の重要性|ランダム化比較試験 RCT
ランダム化比較試験 RCT の結果を批判的に吟味するとき,非常に重要な考え方の1つは「サンプルサイズは必要十分か?」です。サンプルサイズは小さすぎても大きすぎても問題です。その問題について解説します。
ランダム化比較試験 RCT の結果を批判的に吟味するとき,非常に重要な考え方の1つは「サンプルサイズは必要十分か?」です。サンプルサイズは小さすぎても大きすぎても問題です。その問題について解説します。
パワー分析とは〈統計学的に有意な差〉を示すために必要十分なサンプルサイズを予め計算しておくことです。ランダム化比較試験のデザインに関わる重要な知識である検出力(power)とサンプルサイズについてまとめます。
信頼性の高いエビデンスとされる RCT ですが,限界を知らずに結果を鵜呑みしてしまうと危険です。特に大きな問題となりやすい5つの限界についてまとめます。
エビデンスの王様とされるランダム化比較試験 RCT の特長をまとめます。ポイントは「バイアスのリスクが低い」「交絡因子の影響を受けにくい」ということです。
軽症例の COVID-19 症例を対象にイベルメクチンの効果をみた,コロンビアの 400 人規模の 二重盲検 RCT を吟味しました。批判的吟味を系統的に行う「チェックリスト」を用いて実際に吟味していきます。
軽症例の COVID-19 症例を対象にイベルメクチンの効果をみた,コロンビアの 400 人規模の 二重盲検 RCT を吟味しました。軽症・低リスク・若年症例に対するイベルメクチンの服用は,明らかな benefit が示されませんでした。
本邦の3つの迅速承認制度 ─〈特例承認〉〈先駆け審査指定制度〉〈条件付き早期承認制度〉─ と,米国の〈緊急使用許可〉EUA についてまとめました。審査期間を短縮することは,非常に大きなリスクを背負うことでもあり,制度の運用には慎重性が強く求められます。
果たしてイベルメクチンは新型コロナの進行期に「効く」と言えるのでしょうか。進行期 COVID-19 を対象にした第 II 相試験(@イラン)のデータを実際に読み解き,検討してみます。
2021年2月現在公表されているイベルメクチン〈予防内服〉の有効性を検討した RCT は 3 本あります。実際どの程度「効く」見込みがあるのか,吟味しました。
2021 年 2月現在公表されている,新型コロナ軽症早期感染例を対象としたイベルメクチンのランダム化比較試験は6本あります。臨床的に意味のあるアウトカムを達成した試験は実在するのか,実際に読んで吟味してみました。