エビデンス入門
エビデンスを適切に解釈するため基本となる知識を扱った記事です。
- 2021年3月28日
【解説】サンプルサイズと検出力|Power Analysis(検出力分析)とは?
パワー分析とは〈統計学的に有意な差〉を示すために必要十分なサンプルサイズを予め計算しておくことです。ランダム化比較試験のデザインに関わる重要な知識である検出力(power)とサンプルサイズについてまとめます。
- 2021年3月21日
【注意】ランダム化比較試験 RCT に必ずついてまわる5つの「限界」
信頼性の高いエビデンスとされる RCT ですが,限界を知らずに結果を鵜呑みしてしまうと危険です。特に大きな問題となりやすい5つの限界についてまとめます。
- 2021年3月15日
【解説】ランダム化比較試験 RCT の特長
エビデンスの王様とされるランダム化比較試験 RCT の特長をまとめます。ポイントは「バイアスのリスクが低い」「交絡因子の影響を受けにくい」ということです。
- 2020年12月31日
【解説】αエラーとβエラー;第一種過誤と第二種過誤とは
αエラーは「本当はない」差を「ある」と言ってしまう間違い。βエラーは「本当はある」差を「ない」と言ってしまう間違いです。いずれも推測統計では確率的に起きてしまいます。研究者は慣例的に「許容できる線引き」を決めており,多くの研究で前者は 5 %,後者は 20 %までが許容範囲とされます。
- 2020年12月28日
【解説】有意水準が 5%の理由とその「感覚」
「コインを 5 回連続で投げた時,5 回連続でオモテまたはウラが続いた」…このとき私たちはイカサマを疑うでしょうか。「ある2つの野球チームが 15 回連続で試合をした時,戦績は10勝5敗だった」…このとき,両チームの実力に差があると言えるでしょうか。実際に確率を計算し,有意水準 5 %で判断してみます。
- 2020年12月18日
【解説】「統計学的に有意」とは何か? 〜ランダム化比較試験 RCT を例に〜
今やどんな研究論文でも必ず目にする「統計学的に有意」significant という言葉。この概念を厳密に理解するためには,標本調査,推測統計,統計学的仮説検定,p値,その他いろいろなことを理解しなければなりません。順に解説していきます。
- 2020年8月6日
【解説】エキスパートオピニオンとの付き合い方|信頼できない3パターンと有用な3パターン
エキスパートオピニオンは,「人」を対象とする研究の中で,エビデンスレベルが最低ランクの立ち位置となっています。仮にも「専門家」が言っていることなのに,なぜこんなにも低い立ち位置になってしまうのでしょうか?
- 2020年7月25日
【解説】ランダム化比較試験(RCT)とは何か|満たすべき要件は?
ランダム化比較試験は「ランダム化された」「比較対照のある」実験です。「randomized」「controlled」trial という名称通りです。本稿では RCT の定義と満たすべき要件について,簡潔にまとめます。
- 2020年7月18日
【解説】なぜ今,RCT がアツいのか?| RCT で検証できるこれだけの疑問
世界は今「RCTの結果を基にする」という考え方で動きはじめています。医学,広告,政策決定すらも。今や RCT は,あらゆる現代人にとって必須の教養になりつつあります。
- 2020年7月12日
【解説】エビデンスとは何か|悪質な情報に騙されないため必要な3つのポイント
エビデンスとは,科学的根拠のことです。複数人で再現性があり,因果関係を検証されているかどうかが,エビデンスを考える上で重要なことです。生理/化学的メカニズムはエビデンスではありません。