- 2021年2月14日
【新型コロナ】イベルメクチン vs 進行期症例の臨床試験(イラン第 II 相)
果たしてイベルメクチンは新型コロナの進行期に「効く」と言えるのでしょうか。進行期 COVID-19 を対象にした第 II 相試験(@イラン)のデータを実際に読み解き,検討してみます。
果たしてイベルメクチンは新型コロナの進行期に「効く」と言えるのでしょうか。進行期 COVID-19 を対象にした第 II 相試験(@イラン)のデータを実際に読み解き,検討してみます。
2021年2月現在公表されているイベルメクチン〈予防内服〉の有効性を検討した RCT は 3 本あります。実際どの程度「効く」見込みがあるのか,吟味しました。
2021 年 2月現在公表されている,新型コロナ軽症早期感染例を対象としたイベルメクチンのランダム化比較試験は6本あります。臨床的に意味のあるアウトカムを達成した試験は実在するのか,実際に読んで吟味してみました。
COVID-19 への効果が期待されるイベルメクチンですが,早期からその有効性を必要以上に喧伝する風潮が目立ちます。今回は ivmmeta.com というウェブサイトで行われている「極めて危険なメタ解析」を題材に,メタ解析の読み方について勉強したいと思います。
αエラーは「本当はない」差を「ある」と言ってしまう間違い。βエラーは「本当はある」差を「ない」と言ってしまう間違いです。いずれも推測統計では確率的に起きてしまいます。研究者は慣例的に「許容できる線引き」を決めており,多くの研究で前者は 5 %,後者は 20 %までが許容範囲とされます。
今やどんな研究論文でも必ず目にする「統計学的に有意」significant という言葉。この概念を厳密に理解するためには,標本調査,推測統計,統計学的仮説検定,p値,その他いろいろなことを理解しなければなりません。順に解説していきます。
時間の無駄でしかない「謎の会合」。それらに今日から決別し,本当に意義のある抄読会を行うため,まず行うべきことは何でしょうか。そもそも抄読会の目的とは何なのでしょうか。批判的吟味の術を学ぶため,まず読むべき本は?
私たちはいつも,臨床試験の論文に「騙されている」かもしれない・・。そんな不安を払拭するため臨床試験の質を『爆速で』チェックできるお手頃なリストを作りました。
巨額が動く RCT では,しばしば「有意差」が作り出されます。この記事では,ともすると闇堕ちしやすい臨床試験で用いられる「やばいエンドポイント」についてまとめました。
特に誤用の多い【割合 proportion】と【率 rate】と【比 ratio】の違いについて,簡潔にまとめます。さらに紛らわしい【有病率 prevalence】や【罹患率 morbidity】についてもその違いについて解説します。