- 2021年2月3日
イベルメクチン vs コロナ:本当にヤバい「メタ解析」の話
COVID-19 への効果が期待されるイベルメクチンですが,早期からその有効性を必要以上に喧伝する風潮が目立ちます。今回は ivmmeta.com というウェブサイトで行われている「極めて危険なメタ解析」を題材に,メタ解析の読み方について勉強したいと思います。
COVID-19 への効果が期待されるイベルメクチンですが,早期からその有効性を必要以上に喧伝する風潮が目立ちます。今回は ivmmeta.com というウェブサイトで行われている「極めて危険なメタ解析」を題材に,メタ解析の読み方について勉強したいと思います。
〈実際に行動にうつす〉ことの重要性をこれでもかというほど強調し脳髄にブチ込んでくれる名著を紹介します。「それやらんかったら,自分,一生隣の芝生は青いままやで。隣の青い芝生見ながら死んでいくんやで」
αエラーは「本当はない」差を「ある」と言ってしまう間違い。βエラーは「本当はある」差を「ない」と言ってしまう間違いです。いずれも推測統計では確率的に起きてしまいます。研究者は慣例的に「許容できる線引き」を決めており,多くの研究で前者は 5 %,後者は 20 %までが許容範囲とされます。
「コインを 5 回連続で投げた時,5 回連続でオモテまたはウラが続いた」…このとき私たちはイカサマを疑うでしょうか。「ある2つの野球チームが 15 回連続で試合をした時,戦績は10勝5敗だった」…このとき,両チームの実力に差があると言えるでしょうか。実際に確率を計算し,有意水準 5 %で判断してみます。
今やどんな研究論文でも必ず目にする「統計学的に有意」significant という言葉。この概念を厳密に理解するためには,標本調査,推測統計,統計学的仮説検定,p値,その他いろいろなことを理解しなければなりません。順に解説していきます。
時間の無駄でしかない「謎の会合」。それらに今日から決別し,本当に意義のある抄読会を行うため,まず行うべきことは何でしょうか。そもそも抄読会の目的とは何なのでしょうか。批判的吟味の術を学ぶため,まず読むべき本は?
リスクとオッズの違いをまとめた記事です。一言で言えばリスクは〈割合〉,オッズは〈比〉。オッズ比は〈比の比〉であり,直感的な解釈は全くできないことに注意が必要です。オッズ比 ○○倍!を数字通り受け取ると,大きな誤解をしてしまいます。
私たちはいつも,臨床試験の論文に「騙されている」かもしれない・・。そんな不安を払拭するため臨床試験の質を『爆速で』チェックできるお手頃なリストを作りました。
巨額が動く RCT では,しばしば「有意差」が作り出されます。この記事では,ともすると闇堕ちしやすい臨床試験で用いられる「やばいエンドポイント」についてまとめました。
特に誤用の多い【割合 proportion】と【率 rate】と【比 ratio】の違いについて,簡潔にまとめます。さらに紛らわしい【有病率 prevalence】や【罹患率 morbidity】についてもその違いについて解説します。